(当時)27歳のサラリーマンが株式投資をなんとなくはじめて3年間の記憶
運よく時流に乗り、中途入社した会社も少しづつ成長していきました。
またそれに併せて、私も昇進昇給して行き、生活に困るという事は無くなっていました。
当時、FXの強制ロスカットによる洗礼を受け、ギャンブルやロビンフッターの様な投機的なことはもうやらないと心に決めました。
そこで株式投資をしてみようと証券口座を初めて開設し、多くの失敗をし、学びを得た3年間の振り返りになります。
これから株式投資をはじめようかと考えている方に、ほんの少しでも参考にして頂ければ幸いです。
“損しないで何となく儲かればいいかな”
2013年の株式投資をはじめたころ、主に何を考えていたのかを振り返ってみると、なにより“損をしたくない”という感情に支配されていた気がします。
ここで言う損とは、
①購入した企業が倒産し株がゼロ価値となる
②元本割れする
株価は上下動を繰り返します。一時的に含み損を抱えても長期で見れば戻るということは理解していましたが、購入した株の企業が倒産してしまうのは避けようとしていました。
また、日本は超低金利が長らく続いていますので、銀行に預金していてもほぼ金利は付きません。
わたしはみ〇ほ銀行に預金しており、100万円をみ〇ほ銀行株で持っていれば、当時は3.5%ほどの利回りがありましたので「年間で35,000円増える!そしてメガバンクは潰れないだろう」という安易な考えをし、み〇ほ銀行の株を20万円分購入しました。
うる覚えですが、この2013年トータルではそんなに株価の変動が無かった記憶です。
こうして私はその年、7,000円(配当利回り3.5%税引前)を株主配当として受け取りました。
初めて不労所得を得る経験し、少しだけ幸せを感じたことは何となく覚えています。
株価の上下は読めないのでインカムゲイン狙いの方針を立てる
当時も今も、私はどの株が上がるのか下がるのか、今後景気はどうなるのかを正確に読むことはできません。
ただ、過去の実績を材料にし、向こう一年くらいの配当利回りであれば読むことができます。
そこで、私はメガバンク株を主体に積み増していきました。株価は下がっても、減配が無い限り配当は安定的に入ってきます。
保有していた銀行株の上下動はあまり気にせず、機械的に銀行口座の預金を銀行株に変えていきました。
2015年にはゆ〇ちょ銀行のIPOもありましたので、100万円ほど、ゆ〇ちょ銀行株を購入しました。当時の株価換算で配当利回り3%超えていたということと、半分国の様な、預金残高規模の大きな銀行なので潰れないだろうと考えてました。
ですので、2014年、2015年の前年比のプラスはすべて追加入金、新規購入分の積み上げになります。
確かに、株式を購入すればその分だけ配当の額も増えていきました。ただ株価は緩やかに徐々に下がっていて、資産総額としてはマイナスな状態が続いていた3年間でした。
“損したくない”と考えていた私としてはあまり良い気分ではなかったですし、何より資産運用に楽しさを感じる事が出来ていなかったと思います。
運用方針の大転換
その後、ある出来事をキッカケに資産運用の方針を大きく変えることにしました。
これまで、なんとなく、「少しでも儲かればいい、損はなるべくしたくない」ということで“インカムゲイン狙いの長期保有”という方針から“投資先企業の成長による資産価値向上”を狙う方針に切り替えました。
不動産投資にせよ株式投資にせよ資産運用では”キャッシュフローを産むこと”が非常に重要です。
ただ“投資先企業の成長による資産価値向上”とは保有している資産を売却することによって得られる売買差益を狙うという事になりますので、キャッシュフローを産まないという事になります。
キャッシュフローを産まないものは、投資ではないと言われています。
それでもなぜ、私が“中長期保有のキャピタルゲイン狙い”の方針に切り替えたのかというと、私の現在の資本力と入金力では“高流動性純資産2億円の獲得”という目標達成の手段として、時間が掛かり過ぎるという結論に至ったからです。
おわりに
私は過去の経験を振り返り、銀行株がダメだとか、インカムゲイン狙いの運用がダメだという事は思っていません。
むしろ、入金力を最大化し、継続的に、キャッシュフローを生み出す仕組みを構築しながら、配当を再投資に回すことが、資産運用を通して資産育てる再現性も高く、投資の王道だと思っています。
また、楽しむことも重要だと思いますね。せっかくやるなら楽しまないと、人生もったいない。
ただ、資産運用の目的と目標、時間軸、置かれている状況を加味し、その人の状況に合った運用方針を立てる事が重要だと思います。わたしは目的が曖昧なまま、なんとなく3年間を費やしてしまったことが最大の失敗であり学びであったと当時を振り返り思うのです。
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