個人投資家サラリーマンの脱獄記録

労働者という現代の奴隷が脱獄出来るか終身刑になるのかの記録を綴ります。投資先は米国株です。グロース株を主体にVTI等の積立投資も実行している。住宅ローンあり妻子ありの平凡なサラリーマンのブログです。

平凡なサラリーマンが考えた4つの選択肢-目標純資産額2億円に決めました-

いろいろな生き方がある中で、私が個人投資家サラリーマンという生き方を選択した際に考えていたことを書こうと思います。



経験と推測から書いていくので、もし事実の誤認があったらご容赦ください。


目標は純資産2億円

まずはじめに、私は流動性の高い純資産で2億円を作るという目標があります。


そして、2億円までのマイルストーンとして住宅ローン残債→1億円→2億円と設定しました。


どうして2億円にしたのかというと、可処分所得ベースで年間450万円あればたぶん私は幸せだからです。


単純に2億円から毎年450万円取り崩したとして、約44年間、労働せずに生きていけます。


2億円作る時間も必要なので、その時間を考慮すると、44年間のうちに恐らく私や妻は死ぬだろうと思っているからです。
※実際に2億円の資産があればインカムゲイン狙いのディフェンシブな運用をすれば、それくらい得られると思いますが。


ちなみに、私は働きたくない、という訳ではありません。今の仕事もそれなりに楽しみを感じながら、人並みに誰かに必要とされることに喜びを感じ、自らの役割を全うしようとしています。


恐らく、まったく働かないで365日お休みです、となってしまったらそれはそれでつまらない生活になってしまうでしょう。


あと、無駄にお金を浪費してしまいそうなので、必要コストが上がってしまうことも考えられますね。


「2億円」と口で言うのは簡単なんですけど、これを実現可能で現実的な方法がなかなか見当たりませんでした。


結論としては個人投資家サラリーマンとして実現しようと決めたのですが、そう決めた過程で考えていたことが以下になります。




4つの選択肢

資本主義社会では大きく2つの立場の人間がいます。


それは、“資本家”と“労働者”です。


分かりやすいところとしては、営利目的の会社組織で考えると株主と従業員がこれにあたります。


いわゆる会社には日本国内だけでも上場企業から1人でやっている零細企業まで様々な形の会社があると思います。


上場企業であればイメージが付きやすいと思いますが、未上場企業で且つ、日本の労働者の約70%が働いていると言われている中小企業の場合も、資本家と労働者(ここでは株主と従業員)が必ず存在ます。


例えば、経営ボードの数人が株主でそれ以外は従業員という会社もあれば、社長ひとりが株主でその他は従業員という会社もあります。



私は純資産2億円を作りながら今後どのように生きていこうかを考えたときに、以下の様な選択肢を出してみました。


①会社員
②個人事業主
③ビジネスオーナー(社長)
④投資家


お金を稼ぐ方法は多種多様ですが、ポジション分類としてはザックリこんな感じかなと。

ここからはそれぞれの特徴を踏まえて、良い側面と悪い側面を見つめていきました。


会社員とは

まず、会社員(サラリーマン)とは資本主義社会では労働者です。


そして会社員の最大のメリットは何と言っても安定していることだと思っています。


今の世の中、どんなに有名な大企業でも潰れる時代だとか、人の寿命のほうが会社の寿命よりも長いと言われていますが、会社員は安定しています。


業績が悪化し倒産する事もあるでしょうし、昨今のパンデミックで甚大な影響をうけた企業も多くあると思います。


しかし、個人事業主やスタートアップなどの起業、マーケットの影響を常にもろに受ける株式投資に比べると圧倒的に安定しています。


多少仕事でミスしようが、目標未達であろうが、新規事業のチャレンジをして壮大に失敗しようが、「来月から給料なしね」とはならないですし、相当な過失があっても最悪クビになるくらいです。


職種にもよってですけど、毎月だいたい同じくらいの金額が毎月決まった日に、自分の銀行口座に入ってきます。相当なことが無い限り、この見通しが立ちやすいので生活は安定します。
※ローンも圧倒的に組みやすいですね。


また、会社員は会社のカネで教育機会やスキルアップ機会を貰えたりします。これ、当たり前の顔して受け取っている人や、場合によっては忙しいだのなんだの文句言う人もいますけど、とてもすごいことだと私は思っています。


さらに、会社のリソース(人モノ金信用)を使って、自分1人では到底出来ないような仕事や、プロジェクトを経験することが出来て、失敗してもたいした責任も負わない、という部分に関しては無敵だな、と思っています。


デメリットとしては、この逆の事ですよね。


組織なので、複数の人と関わりながら進める仕事も多く、基本的には自分の意思を100%貫くことは出来ないです。


利害関係者だらけなので人間関係も複雑で気を使います。


2倍の成果を出そうが、2倍の仕事をしようが「来月から給料2倍ね」ともなりません。(そうゆう人もいるかもしれないですが)


そして何より、超絶ブラックな組織を除いて、心地良いが故に、知らず知らずのうちに生活や人生の多くを“依存してしまう状態”に繋がってしまう事だな、と思うのです。


まだサラリーマン歴13年くらいですが、現役サラリーマンの経験上、そう思っています。


ただ、それらを踏まえても、私の様な普通の人間(いや結構無能な領域かもです)にはオイシイ身分だと思います。




個人事業主とは

個人事業主は資本家なのか労働者なのかという区別は難しいのですが、労働者を雇っていないという前提であれば、資本家ではないと思います。


マルクス主義的に言えば「小ブルジョアジー」らしいです。


個人事業主の特徴としては、実力次第で得られる報酬幅が大きいこと、だと思っています。また、時間的な制約もほぼ100%自分でコントロールできますし、事業の進め方、考え方、方針等々すべて自分次第です。


副業がだいぶ市民権を得てきたので、専業の個人事業主の他にも副業として収入を得ている人も増えてきていると思います。


代表的なものだとYoutubeチャネルの運営やSNSインフルエンサーとしての活動、その他にもアフィリエイトサイトの運用やせどり、コンサルティング、プログラミングなど自分の得意な領域で勝負できることもメリットだと思います。


しかし、法人化を検討するレベルまで事業が育ち、従業員を抱えるような人たちは別として、基本的に個人事業主として収入を得るという事はどこまで行っても自分のリソースと能力が限界値になってしまうのかなと思っています。


また取引先が潤沢にあり、特別なスキルや才能、仕組みがあり、リソースもあるということは稀だと思うので、収入を得るという側面では不安定な事が多いです。




ビジネスオーナー(社長)とは

個人事業主と明確な線を引きたいので、ここでは法人化していて従業員が複数人いることとします。


ビジネスオーナーは資本家です。


私は経営者になったことがないですし、やったこともないので分かりませんが、会社の代表として全責任を負い、相当な苦労があるのだろうと思います。


その分、その役割に応じた報酬という見返りがあります。また自分自身ではなく、労働者が働くので極論自分は動く必要はありません。


適切な意思決定をし、経営資源を使いながら資本を大きくしていくことが可能です。


不確実なことを、先を見通し、リスクを負いながら事業運営していく手腕も求められるでしょう。


全員がそうとは言いませんが、とても優秀な方が多く、人として魅力的な方も多い印象です。




個人投資家とは

不動産投資にしろ、株式投資にしろ、個人投資家は資本家です。


そして何より、名乗ることが最も簡単で、ハードルが低い資本家だと思っています。今の時代、誰でもスマートフォンが1台あれば個人投資家になれます。


お小遣い程度の額でも、どこかの企業の株式を購入したとたんに個人投資家を名乗れます。


株式を購入する=株主になるということは、会社のオーナーの一部になるという事です。その購入した会社の労働者が、理不尽な扱いに耐えながら、一生懸命働き、世の中に価値を提供した見返りの利益の一部を頂ける立場であり、企業成長の恩恵をうけられる立場であり、場合によっては、その会社の重要事項の議決権を、持ち分による比率で持つ、という立場になれるという事です。


また、資本の大きさがモノを言いますが、資産を増やす事のできる幅が大きいです。(逆に資産を減らす幅も大きいですが)


さらに、自分が動く必要はありません。ボタン一つ押すくらいですので、兼業がしやすいというメリットもあります。




まとめ

このように考えると、私が労働者を脱し、資本家というポジションを取るには上の図の右側に行くしかないので、選択肢としてはビジネスオーナー(社長)か個人投資家しかありません。


わたしは特段、解決したい世の中の課題があるわけでもなく、イノベーティブな価値を創造できるほど頭も良くないと思います。


消去法的な感じになりましたが、個人投資家しか道が無かった、というのが正しいかもしれません。


それと、私は“会社への高依存状態”以外は、今の生活にはかなり満足してますので、今の仕事を自分から手放す必要はありません。


また、詳細は別の記事に書こうと思っていますが、現在かなりハイリスクなポートフォリオを組み資産運用をしていますので、1日で50万円くらい上にも下にも動きます。


短期間の内に、資産のほとんどを減らす可能性もゼロではありません。


しかし、毎月決まった額が会社から振り込まれるので、生活に困るという事は今のところ考えづらい。


消去法的な選択肢としての個人投資家と現状維持のサラリーマン。


このハイブリッドが今の私のファイナルアンサーでした。


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