【誰でも出来る?】30代サラリーマンが“会社への依存度”を下げる為に出来る事を考えた
このタイトルを書く前に、大前提として感じていることがあります。
それは、「こんなことを本気で考えている私は恵まれているんだな」、という事です。
私の父親は過去2つの事業で失敗し、一度は会社を潰しています。倒産ですね。それでも、私や弟を不自由なく育ててくれましたし、家族を愛してくれていました。
明日、食べるものを心配する事や、学校にも行けないという時代でも、境遇でもなかったですし、今でも、私はそのようなことはありません。
それだけでも十分、幸せなはずなのに、不思議です。
生活コストを下げる
誰にでも出来る事としては、生活コストを下げるという事だと思っています。
収入=支出である限り、収入を担保できなくなった瞬間にその生活が成り立たなくなるので、依存度がかなり高い状態だと考えています。年収1,000万円の人が年間生活コスト400万円で生活できれば、年収が半分になってしまったとしても、極論なにも問題ないと思っています。
私は働き始めた22歳の時に、自分の自由に使える金額を月8万円にしていました。当時は実家に住んでいましたので、実家にお金を入れ、その残りが自由に使える金額でした。「土日に2万円使える」というマイルールだった記憶があります。
そして、今現在も、いわゆる自分のお小遣い的な金額に関しては、この額は変えていません。(もしかするとこの頃よりも少ないかもです)
以下、結婚してから今に至るまで実行した具体的な内容になります。内容によっては個人の価値観が色濃く出てしまっていると思います。
■違約金を払ってでも、格安スマホに移行した。
恐らく、まだまだマイナーだった6年程前から、ずっと格安スマホです。私がiPhoneを持つ意味があまりないです。
■ポケットWIFIを解約した
私たちの場合は、テザリング機能が使えれば問題なかったです。
■生命保険/医療保険/学資保険
保険に関しては正直入りたくなかったというのが本音でした。結論からいうと最低限の共済(月額3,000円程)だけ加入しています。
子供ができ、結婚した際に妻に入って欲しいと言われました。その理由は一旦置いておき、了承する代わりに、どの保険にするのかの選択権を貰いました。学資保険に関しては加入していません。
■水道光熱費
基本的には電気代の節約で電気をこまめに消す、お風呂の残り湯を洗濯に使うなどの日々の節約はしない主義です。
活動に対してインパクトが小さくQOLが悪化する可能性があるものは極力しない方針です。そのかわり、今住んでいるマンションを購入する以前は、賃貸マンションに約8年程住んでいましたが、電球を全てLED電球に変えました。現在住んでいる自宅マンションは標準で全てLED電球だったことと、マンション全体一括受電の関係で、通常よりもさらに割安なNTTファシリティーズの新電力に変えています。
■車は所有しない
個人的には車好きなので一時期悩みましたが、車は所有しないと決めました。現在はタイムズカーシェアを利用しています。
車が好きなので、もし所有するとなれば、便利なツールではなく、税金や燃費がイカれた車を所有してしまうという事と、どう考えても中長期的コストが看過できない額になることが最大の要因です。その代わりに駅前のマンションを購入しました。
これらだけでも、月額に換算すれば人によっては10万円位のインパクトになると思います。年額換算すれば120万円ほど圧縮できるので、全て証券口座に流し込んでいます。
また、洋服や靴やカバンも特にこだわりがないので、ファストファッションで事足りています。会社に着ていく服もユニクロですし、靴もGUで十分な事に気が付きました。
また、生活コストを下げる事で投資への入金力も上げることが出来ます。こちらが非常にインパクトが大きく重要なポイントです。
カイシャとは別の肩書をもつ
これも誰でも出来る部類です。
半分気持ちの持ちようの様な精神論でもありますが、要は「会社の看板を外した状態で私は何ができますか?」と自問自答し続ける為です。
私は〝個人投資家サラリーマン”と名乗っていますが、別になんでもいいと思ってます。
副業で個人事業主開業届を出している方は、屋号がありますね。自分の会社を持っている(法人化している)人は代表取締役ですね。
もしくは、サーファーでもYoutuberでもインスタグラマーでもなんでもいいと思います。
要は、「○○株式会社 マネージャー」や「課長」や「部長」以外になにかあれば良いです。〝これしかない”という状態を脱すれば一旦OKだと思います。
カイシャ以外の人とのつながりを大事にする
これも誰でも出来る部類です。
昨今セクハラ/パワハラから派生したパワーワード特集ですけど、アルハラというものもあるらしいですね。
ハラスメントまではいかなくても、会社の飲み会自体が嫌いな人も多く、最近は堂々と参加しない姿勢を貫く若手もいるようです。昨今のパンデミックにより飲み会が減ったことや、リモートワークにより出社すらしない働き方も推奨されています。
私自身は、部下や役員、クライアントと食事をしたり、お酒を飲んだりすることはどちらかというと好きな方です。
お酒そのものも好きですし、そのような場も好きです。基本的に誘われれば先約が無い限り参加しますし、自分からお誘いする事もあります。
会社員であれば、飲み会や接待の場は多かれ少なかれあることが多いと思いますが、私の言いたいこととしては、飲み会や接待を超えた"人付き合い”の話しになります。
多くの時間を仕事に費やしていますので、物理的にその場で仕事を共にするカイシャの人たちと、より多くの時間を過ごすことになります。
“別の肩書をもつ”でも書かせてもらった通り、"これしかない”という状態は非常に危険だと思います。依存の弊害が出る前兆です。
私は、仮にカイシャにいる全員とドライな関係になったとしても、QOL低下を招かないように、心から信頼できる友人や家族がいる、という状態を持っておくべきだと思います。
その為に、本当に大事な関係の人たちとは意識的に会おう、と心がけていますし、新たなコミュニティへも参加した方が良いと考えています。
カイシャとは別の収入源をもつ
これは結構ハードゲームな部類だと思います。
ただ、とても重要なことだと個人的に思っています。営業や経営の経験のある人であればイメージ付くと思いますが、ひとつの取引先に売上の100%を依存している状態がどれほど危険な状態か。
取引先が少なければ、もろもろの雑務も減るので、営業効率/経営効率は高まりますが、仮に当該取引先がなんらかの理由で無くなった場合や、売り上げが減ったなどの影響ははかり知れません。契約が終了した場合、普通に倒産します。
ですので、取引先から来る契約内容を超える無理難題も聞かざるを得なくなりますし、値下げ要求も飲まざるを得なくなります。
さて、自分個人を会社に例えた時に、この状態になっていませんか?私は普通になっていました。
笑えない笑える話ですが、部門に業績マネジメントの一環で「売上利益が伸びているのはとても良い事だが、特定の既存顧客への偏りが目立つので新規顧客の売上を追いましょう」と言っている私が、カイシャという顧客に100%収入を依存しているという話です。
就業規則で副業が禁止されている人や、日々忙しく他のことでお金を得るほど余裕のない人など、様々な状況があると思いますが、そこは頭を使ってどうにかするべきだ、と思っています。
個人的には、その金額自体はまず気にしなくてよいと思いますし、100円でも1,000円でもカイシャ以外から収入のある状態に出来ていることが大切だと思います。
欲を言えば、現状の自身の生活コスト分を得られる状態にしておくことが健全だと思います。
労働しなくても困らない状態に近づく
これはかなりのハードゲームですね。
私はここを“高流動性純資産2億円”としましたが、なかなかに難しいことだと思っています。
おわりに
先日、子供たちと近所の図書館に行ったときに、”あなたは会社を棄てられるか”というN〇K出版から出されている本に目が留まり、その場でペラペラと見てしまいました。
内容は割愛しますが、衝撃的だったのが発売日が1999年だったことです。
20年以上前に発売された、ひと昔ならぬ、ふた昔前の書物の中に書かれていた内容が、現代とシンクロする部分が多く、今も昔も人ってそんなに変わっていないんだな、と思った次第です。
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