個人投資家サラリーマンの脱獄記録

労働者という現代の奴隷が脱獄出来るか終身刑になるのかの記録を綴ります。投資先は米国株です。グロース株を主体にVTI等の積立投資も実行している。住宅ローンあり妻子ありの平凡なサラリーマンのブログです。

【2021年7月前半】平凡なサラリーマンの資産運用という脱獄記録

7月1日に35歳を迎えました。40歳が視界に入ってきたなと感じるようになりました。先日、娘の授業参観に行って、小学2年生にイケメンだねと言われたのが、嬉しくなってしまうくらいに歳を取ったと思っています。


■起きていること

・7/1 米国失業保険申請件数

市場予想:39万件
結果  :36.4万件
米新規失業保険申請件数は市場の予想以上に減少し、新型コロナウイルス感染がパンデミック(世界的大流行)となって以降の最少を更新しました。
順調に雇用は戻ってきていて、失業保険の上乗せを徐々に打ち切る州もあります。


・7/2 米国雇用統計

市場予想:70万人増
結果  :85万人増
アメリカの農業分野以外の就業者は前月6月と比べて85万人増加しました。
しかし、インフレや引き締めに対する懸念を強めるほどではなかったとの見方が強く米国株マーケット、米国債マーケットも大きな値動きはありませんでした。


・7/7 6月FOMC議事要旨

「資産購入減額の備え重要」⇒マーケットは無反応


・アメリカ10年債利回り低下

4月から右肩下がりで下げてきています。特に7月に入ってからの下げは加速度的で金利低下によるバリュエーション低下からグロース銘柄が上げていましたが、8日にマーケット全体の調整があり株価は下げました。変異株への警戒と景気のピークアウト懸念が原因のようです。


・7月13日 6月CPI(アメリカ消費者物価指数)

総合
市場予想:4.9%
結果  :5.4%


コア(食品、エネルギー除く)
市場予想:4.0%
結果  :4.5%


それぞれ市場予想を上回りました。しかし車などの供給制約での一時要因である方向性は変わらず株式マーケットへの影響は軽微でした。


しかし、このまま高インフレが続くようだと金融緩和早期化につながる可能性もあります。


しかし、上記債権買いからの金利低下をみると実は景気はピークアウトしているのではないか?そうなると金融引き締めの早期化は経済に悪影響なのではないか?という見方も出来る状況でFRBは非常に難しい舵取りを迫られています。引き続きFRBの動向には注視が必要です。


・セクター別パフォーマンス


金利が低下したことで金融セクターが弱いです


変異株の流行リスクからアパレルやホテル、旅行関連が弱いです。


■7月前半に私がしたこと

・VHTの追加購入

キャッシュ比率を上げたいところですが、VHTもポートフォリオに一定数組み込んでおきたい。この葛藤と闘いながら毎月少額づつ積んでいるのですが、一括でまとまった額買って、その後現金をプールしたほうがよくないか?と思い始めています。


・VTIの積立

積立NISA、iDeCoとは別に自動的に買い付けています。今月も設定どおり積み立てていきます。買い付けているのは「楽天・全米株式インデックス・ファンド」になります。


・ポートフォリオ

今年からポートフォリオの再構築を始めてようやくVT,VTI,VHT(積立NISAやiDeCo含)が全体の約30%ほどになりました。同時にキャッシュポジションも増やしたかったのでキャッシュポジションも14%ほどまで増やしました。


・私の子供たちにも世界の経済成長を

今更ながらですが8歳と4歳の子供たちの証券口座を開設しました。学費やらもろもろ積み立てていた銀行口座から約50%を目安にして投資信託へ移し替えていこうと思います。一旦長女200万円と次女100万円づつの資金移動を完了させています。


■7月後半に私がやること

・ジュニアNISA立ち上げ

子供たちの証券口座を開けて入金を終えましたので、ジュニアNISAの開設もしたいと思います。当初はジュニアNISAを使わない予定でした。しかし、2023年にジュニアNISAの廃止伴い、2024年から払い出し制限が撤廃されるので、受けられる税制優遇は受けたいと思い直しました。


・決算シーズン突入

私の投資判断上とても大事な決算です。しっかり準備します。


■まとめ

現在、良いタイミングで読み返したかもしれないと思っている書籍があります。


その一説を紹介してまとめとしたいと思います。

“やるべきことは、しっかり判断して、そのまま進めることです。あげ相場では誰でも儲かります。暴落しているときに何をしたかが、最終的に富を得るか、野垂れ死にするかを分けるのです”

著者:ジェイエル・コリンズ

書籍:父が娘に伝える 自由に生きるための 30の投資の教え

個人投資家サラリーマンの2021年6月末時点の資産状況をアップデート

とうとう2021年も折り返し地点、半分終わりました。平凡なサラリーマンの皆さんは如何お過ごしでしょうか。私パラディソは6月から新たな遊びとしてネットラジオを始めました。


▼番組タイトル:人生公式パーフェクトガイド(地下5階の編纂室から)
https://stand.fm/channels/60b9878cb82bc5e1f3bdd6b8


さて、半期が終わったので現時点での資産推移を記録します。


■総資産と負債と純資産(簡易個人B/S編)


左側総資産には保有している自宅マンションも含めているので膨らんでいます。右上の負債を見ていただいてお分かりの通り、住宅ローン残債が約3,500万円ほどありますので、差し引きの右下純資産に関しては約5,200万円となっています。


■総資産推移


こちらは総資産額のヒストリカルデータになります。目盛りの調整が難しく急伸しているように見えますが目を見張る急伸はしていません。


昨年末からだと約300万円ほど増えている状況で内訳としては株式の伸びがほとんどです。


■負債推移


負債に関しては100%住宅ローンです。毎月ほとんど一定の額が減っていきます。もし今後金利が上がる局面があろうとも30年固定金利で借り入れしていますので金利変動リスクは考えていません。


■純資産推移


5月は少し凹みましたが、6月は戻してこれた状況です。内訳はほとんど保有株式の時価総額変動によるものになっています。


■運用資産状況(証券口座)

●総合口座(個別株式+積立NISA+投資信託)

紫:キャッシュポジションを5月~6月にかけて厚めに調整しています


●iDeCo口座


■補足

資産形成、特に私のような30代の平凡なサラリーマンがまず取り掛かるべきは積立投資だと思っています。これが多くの人の場合、最適解かと。


その際にはまずはiDeCoから始めるのがいいです。次に積立NISA。この2つを制度の限界まで使い倒すと月にして約56,000円積立投資が可能です。


まずはここ。つまらないし退屈なモノです。しかしこれが一番得しますし、失敗の可能性を低く抑えられると思います。


間違っても一発逆転ホームラン的な発想でギャンブルしてはダメ。不確実な事が多い社会ですが、今のところこれだけはちゃんと分かっているつもりです。


【2021年6月後半】平凡なサラリーマンの資産運用という脱獄記録

私、パラディソは「平凡なサラリーマンの資産運用という脱獄」を試みるまでは、この記事にも書いているような経済の事、政治の事、難しい言葉も何もかも知りませんでした。”量的緩和”とか高校の政治経済の教科書に出てきた記憶もありますが、今までまったく何が何だか理解不能でした。


脱獄計画を企てたら、思いもよらない副産物として知識を得、それら知識の使い方を株式マーケットを通じて実践の中で学ぶことが出来ています。

▼用語解説▼

・FRB(連邦準備理事会)
⇒日本で言う日銀。アメリカの中央銀行制度の最高意思決定機関


・FOMC(連邦公開市場委員会)
⇒アメリカの金融政策を決定する会合のこと


・テーパリング(量的緩和縮小)
⇒中央銀行が国債を継続的に買う事を縮小する事。これらが実行されると債権利回りが上がる傾向がある


・利上げ
⇒FRBが民間銀行にお金を貸す際の金利を上げる事。こうなると、企業や個人が民間銀行から借りる際の金利も上がる


補足:株式は金利の影響をとても受けます。マーケット全体で考える際は、金利7割・業績3割とも言われています。


■起きていること

6月17日 FOMC(連邦公開市場委員会)結果

要点
①前回比較でテーパリング、利上げ共に検討した方が良いという委員が増えました


②2023年に利上げ前提&2022年末に利上げ早まる?的な空気になった
※前回FOMC時より前倒しされました


③テーパリング開始の議論を始める議論が始まった
※始まりの始まりが、始まった


④インフレは一時的という姿勢はそのままだが、インフレ対策を匂わした


私の印象としては、市場は想定内だったのかな、という内容だったと思います。それにしても今のFRBは市場との対話がとても上手いのだろうなと思います。


FOMC声明を受けて、17日の米国10年債利回りは急騰しました。


株価は一旦下げましたが、NASDAQは取り引き時間後半にかけて戻しています。


また、FRBの主なミッションが雇用の最大化と物価の安定であり、これまでパンデミック克服に伴う急激な経済鈍化からの経済回復のなか、マイノリティの人々(ヒスパニック系やアフリカ系)の雇用が戻らない事、ここを焦点にしていましたが、6月のFOMCでは、一転急激なインフレへの対応へと姿勢を変更しています。


・FOMC後の相場は乱高下

ここは一旦静観するしかないですね。方向性が定まるまでは動かないが吉だと思います。


NYダウ


S&P500指数


アメリカ10年債利回り


・6月23日 米国FRBパウエル議長証言

議会証言は早期利上げ懸念を強めるものではなかった。またパウエル議長はノーマスクで出席し正常化をビジュアルでも体現していた。


結論、無風。株価には良い環境です。


■6月後半に私がしたこと

・娘2人の証券口座を開設

長女(8歳)次女(4歳)ともに今まではそれぞれの名義の口座に児童手当やお祝い、月々の積み立て等、100%現金で保持していました。用途としては学費用資金なので娘たちに渡すまでに時間があります。


まとまった額になってきたので、それぞれ1/4~1/3ほど投資信託の積み立てをしていこうと考えています。


積立予定の商品はシンプルに「楽天・全世界株式インデックス・ファンド 」です。


今回、ジュニアNISAの制度を使わない判断をしました。制度の残存期間が残り少ない点と引き出し制限が掛かってしまう点を考慮しました。
※ちなみに我が家は学資保険なるものはかけていません。



■7月前半に私がやること

・VHT(ヘルスケアETF)の追加購入

相場サイクルの移り変わりの予感を肌で感じる相場環境です。今年~来年で、まさにテーパリング⇒利上げとなりそれにより金融相場が終わりを迎え、業績相場へ移行する過渡期だと思います。また現在は過去に経験のないほどの環境変化がダイナミックでスピード感もありますので、もしかすると業績相場は早々に終わり景気後退局面入りに向けた準備が必要になって来そうな予感がします。私は今からディフェンシブなヘルスケア領域を自分のポートフォリオに仕込んでおこうと思っています。


・7月末からの決算シーズンに備え、保有銘柄のアナリスト予想を精査

決まった手順で決まったことを機械的に準備あるのみ。



■まとめ

経済のこと、マーケットのことについては、私は素人なので、一次情報を取捨選択し、自分でまとめるには不完全です。そこでいつも参考にさせてもらっているのは日経新聞記者の後藤達也さんです。


後藤さん発信する情報がスピーディで素人にも分かりやすくて、個人的におすすめです。


自分で一次情報を収集する⇒解釈してみる⇒後藤さんがまとめてくれた二次情報と照らし合わせてみる⇒参考にしている先人の投資家がやっていらっしゃる情報や情勢からの推測や見通し、考え方をそのまま飲み込んで実践してみる⇒振り返る、これの繰り返しをこの一年でしてきたつもりです。


会社で会社の仕事だけしてても絶対に気付けなかったし、得る事は出来なかったものです。


これからもより良い個人投資家サラリーマンになれるよう鍛錬を続けていきたいと思います。